現在の虫歯治療は、多くの場合に虫歯はもちろんのこと、健康な歯も削り治療をしています。
しかし、削った歯は絶対元には戻せません。削った部分が多ければ多いほど歯は弱くなります。
また、ほとんどの場合、削って治した歯がまた虫歯になっていきます。
削ってしまった歯の一生
第一大臼歯を例にすると、一度虫歯になると削って詰め物をします。
しばらく(6~7年)すると詰め物は外れて再治療をします。その後はそれを5~6回繰り返したのち、50年ほどで歯を抜くことになります。
当院で行っている、ドックベストセメント(Doc's Best Cements)は、虫歯になった部分にドックベストセメントというお薬を塗って治す治療法です。 ほとんどの場合麻酔を使わず、あまり削らず治療が行えます。
銅・酸化亜鉛・酸化チタン・リン酸・水酸化アルミなどを主成分とし、特に鉄(Fe)イオンと銅(Cu)イオンによる殺菌力が効果を発揮します。
具体的には、 虫歯を削って治すのではなく、 鉄と銅を主成分にした殺菌力のあるドックベストセメントを、虫歯に塗り込んでいきます。
その結果、その虫歯は殺菌され、徐々に再石灰化という現象により、硬くなって治癒していきます。
殺菌され、再石灰化した虫歯部分は無害なものになるので、削る必要がありません。
その結果、あまり削らなくてすむ治療ができるのです。
金額:¥10,000(税別)~
デメリット:治療できない虫歯もある。歯磨き、食事のコントロールを怠ると再度虫歯になることもある。